宮崎野生動物研究会との協働研究
STELおよび宮崎野生動物研究会は、宮崎県下で繁殖するアカウミガメを対象にした協働研究を行っています。
この協働研究では、宮崎で繁殖するアカウミガメの基礎的な生態を解明することや、ウミガメに及ぼす人為的な影響を明らかにすることを目指しています。
アメリカ東海岸のアカウミガメのふ化稚ガメは地磁気に影響されることが分かっています。宮崎野生動物研究会との協働研究では産み落とされた卵の胚が地磁気に影響されていることがわかりつつあります。また、移植された卵の胚は方向性を持たないこともわかりました。

現生のウミガメは少なくとも300万年前に出現したと考えられ、ウミガメ類は地球環境に影響されたにも関わらず現在も生息しています。
地磁気ばかりではなく、現在は258万年前に始まった第四紀氷河時代で、最終氷期は7万年前に始まり2.1万年前が寒冷氷期で1万年前に終了し現在は間氷期にあたります。ウミガメの性比はふ化期間の温度によって決定されます。
ウミガメ類はどのようにして生き残ったのでしょうか。
このようにウミガメは地球環境に影響されていることがわかります。それらの観点からウミガメの基礎的な生態を明らかにしていきます。
