STELについて
Sea Turtle Ecology Lab(略称:STEL)は、ウミガメの種による繁殖地の相違や回遊の違いなど、これまであまり顧みられなかった基礎的な生態研究を行うことを目的とするNPO法人です。
われわれはウミガメの各研究分野からの研究者集団として、国内外の研究者や団体と協力し、科学的な根拠に基づいた共同研究を推進していきます。
名称:特定非営利活動法人 Sea Turtle Ecology Lab
略称:STEL
理事長:菅沼 弘行
E-mail:contact@stel.or.jp
設立:2024年2月5日
メンバー紹介
○ 理事長
菅沼 弘行(SUGANUMA Hiroyuki)
兵庫県西宮市生まれ。駒場東邦中・高等学校卒。東海大学海洋学部海洋科学科卒。
(財)東京都海洋環境保全協会小笠原海洋センター館長、同協会海洋生物研究室長、NPO法人エバーラスティング・ネイチャー会長を経て、2024年STEL設立。
日本ウミガメ協議会設立(副会長)、国際ウミガメシンポジウム(International Sea Turtle Symposium)理事、国際自然保護連合(IUCN)種の保存委員会(SSC)ウミガメ専門家G(MTSG:Marine Turtle Specialist Group)、水産庁混獲生物グループ委員、うみがめニュースレター編集委員会設立(編集委員長)、小笠原ホエールウォッチング協会設立(調査委員長)、小笠原観光協会副会長などを歴任。2019年に国際ウミガメ学会より特別功労賞を受賞。
〈おもな活動歴〉
パラオのタイマイ調査、インドネシア・マレーシア・シンガポール・キューバのタイマイ調査(原産地判別委員会;当時の通産省・東京都・大阪府・長崎県・日本タイマイ協会・有識者による委員会)。
日本初の国際ウミガメ会議(徳島県日和佐町)において招待発表・日本のべっ甲輸入に関する姫路会議に招聘され(1988年)、日本のべっ甲輸入禁止のきっかけになる長崎会議にMTSGとして招聘される(1990年)。
インドネシアにてタイマイやオサガメの調査。タイマイ資源管理のための受け入れ口としてYayasan Alam Lestari(現Yayasan Penyu Laut Indonesia)設立。小笠原のザトウクジラ調査。
そのほか、日本ウミガメ協議会設立に伴い、日本の標識と測定方法を統一するため、サージミヤワキ(株)と協議し標識とノギスをウミガメ団体に無償配布。また、PITタグを同社に紹介し、輸入手続きのための理由書を厚生省に提出。1994年には全国でウミガメのストランディング調査実施を提唱(合言葉は「延縄針を探そう」)。
ウミガメ研究者でもなく、ウミガメ保護屋でもなく…
「ウミガメ学」を体系化したい
〈著書など〉
『ウミガメは100キロ沖で恋をする』(方丈社, 2021年)/『負けない「中年(オヤジ)」』(有川美紀子著, 東海大学出版会, 2001年)/「ストランディングから分かること」(『海洋と生物』190号特集“最新・ウミガメ学”, 生物研究社, 2010年)。そのほか、雑誌・広報誌・会報など多数執筆。テレビ・ラジオ出演も。
○ 副理事長
奥山 隼一(OKUYAMA Junichi)
大阪府出身。北海道大学水産学部卒、京都大学大学院情報学研究科単位取得認定退学。博士(情報学)。
国立研究開発法人水産研究・教育機構水産技術研究所八重山庁舎にて、亜熱帯性魚類やウミガメ類の研究に従事。専門は、海洋生物の行動生態学・環境生理学。
近年では、アオウミガメによる食害によって壊滅した海草藻場において、海草藻場生態系・アオウミガメの共存を目指した保全研究に取り組んでいる。
○ 理事
楢﨑 友子(NARAZAKI Tomoko)
神奈川県出身。東京大学大学院新領域創成科学研究科。博士(環境学)取得。
東京大学大気海洋研究所特任研究員やセントアンドリュース大学(英国)の研究員を経て、現在は名城大学農学部助教。
主にバイオロギング手法を用いたウミガメ類の行動生態研究に携わる。
高瀬 麻以(TAKASE Mai)
東京都出身。博士(農学)。
東京海洋大学12代うみがめ研究会としてウミガメの研究に携わる。当時のメンバーと共に、ウミガメ研究会の研究内容を日本の学生団体としてはじめて国際ウミガメ会議にて発表。研究会卒業後も、ご縁に恵まれてウミガメの研究に関与。専門は老年学(疫学や社会学含む)。
研究の専門は老年学なので、少し違った視点からウミガメの研究に貢献できることがあればと思っております。
竹中 毅(TAKENAKA Tsuyoshi)
神奈川県生まれ、西日本育ち。水産大学校増殖学科卒。
海洋、生物、環境、水産などを扱った自然科学系の雑誌と書籍の編集・制作に携わる。
科学全般に興味があり天文好き。
小鍛治 沙織(KOKAJI Saori)
神奈川県出身。東京海洋大学海洋科学部海洋生物資源学科、水産専攻科卒業後、水産会社にて勤務。
在学中にうみがめ研究会に所属し、ウミガメの世界に触れる。就職後は一市民として、ストランディング調査のボランティアや、日本ウミガメ会議に参加。
ウッドバーニング(pyrography)やレザークラフトが趣味で、海洋生物などのグッズを製作している。
○ 正会員
笠井 崇弘(KASAI Takahiro)
東京生まれ、埼玉育ち。東京海洋大学水産専攻科修了。
東京海洋大学でうみがめ研究会に所属。在学中は小笠原諸島などのウミガメ関係の施設でのボランティアや国際ウミガメ会議、日本ウミガメ会議へ参加。卒業後は公的機関に勤務。
大学卒業後もウミガメの保全へすこしでもお役に立てればと思い参加しています。海や環境全般に興味があります。
会計報告
令和5年度
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