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Upwellおよび沖縄美ら海水族館との共同研究

STELは2024年の秋から、Upwellと沖縄美ら海水族館とのパートナーシップのもと、アカウミガメの初期生活史における回遊生態を究明するための共同研究を始めました。

プレスリリース(2024年12月3日)

共同研究に関するプレスリリースを発表しました。

アカウミガメの保全への新たな一歩 ~仔ガメの生態解明へ、国内初の国際共同研究スタート~』

→詳しくはこちらをご覧ください。

PDFでもご覧いただけます。


共同研究の紹介と進捗状況

STELは2024年の秋から、Upwellと沖縄美ら海水族館とのパートナーシップのもと、アカウミガメの初期生活史における回遊生態を究明するための共同研究を始めます。

Photos and Videos
Jim Abernethy
Facebook: @JimAbernethyScubaAdventures
Instagram: @jim_abernethy

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【共同研究の概要】
STEL、Upwell Turtlesおよび沖縄美ら海水族館は、アカウミガメの初期生活史における回遊生態を探求する新しい国際共同研究プロジェクトを開始しました。
このプロジェクトはUpwellの「Lost Years Initiative」の一環であり、新しいタグの小型化技術が持つ可能性を追求し、ウミガメの生活史における「lost years」と呼ばれる期間に関する新たな知見を提供するための国際的な共同研究です。

Photo by Nuno Vasco Rodrigues of Upwell’s Lost Years Project work in collaboration with
Facebook: @seaturtlesintheazores @okeanos.uac
Instagram: @seaturtlesintheazores @Okeanos_uac

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【共同研究者について:Upwell】
Upwellは、Dr. George ShillingerとDr. Kristin Reedによって設立された非営利組織であり、海上での脅威を軽減する研究と保全活動を通じて、絶滅の危機に瀕したウミガメの個体群を保護し、回復させることを使命としています。

Photos by:
Lazaro Ruda: @thelivingsea
Nuno Vasco Rodrigues @nuno_vasco_rodrigues

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【共同研究者について:沖縄美ら海水族館】
沖縄美ら海水族館は、沖縄県本部町に位置し、沖縄の豊かな海洋生態系を展示・紹介する日本を代表する水族館です。特に世界最大の暖流である黒潮の海をテーマにした大水槽では、ジンベエザメとナンヨウマンタなどが泳ぐ姿を観察できます。また、サンゴ礁や深海の生物など、沖縄の海の多様な海洋生物が展示されています。
また水族館では、海洋生物多様性の保護に取り組んでおり、希少種の繁殖、衰弱した海洋生物のレスキューや野生復帰、海洋生物の研究を含むさまざまな保全プログラムを行っています。そして、学術機関や研究機関と協力し、保全活動を強化するとともに、一般向けの環境教育を推進し、海洋生態系の保護に貢献しています。

写真:国営沖縄記念公園(海洋博公園) / 沖縄美ら海水族館

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私たちは、衛星タグ装着に向けて沖縄県の砂浜で孵化したアカウミガメを沖縄美ら海水族館で飼育しています
このアカウミガメたちは、海に入るとどのような行動を見せるのでしょうか?

これらの個体は沖縄県海区漁業調整委員会による採捕承認(No. 6-k3)と沖縄県による特別採捕許可(No. 6-35)を得て捕獲しています。

写真:国営沖縄記念公園(海洋博公園) / 沖縄美ら海水族館

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【アカウミガメ保全への新たな一歩】
STELは、Upwellおよび沖縄美ら海水族館と共同で、沖縄で孵化したアカウミガメの仔ガメを対象とした国内初の国際共同研究を開始しました。
 沖縄美ら海水族館で飼育した3ヶ月齢の12個体に小型衛星タグを装着し、行動追跡調査を行っています。今後、収集したデータを分析し、仔ガメの回遊生態を解明していきます。
 この研究は、ウミガメの「ロストイヤーズ」のなかでも、生存率の低い仔ガメの期間の生態を解明し、絶滅危惧種であるアカウミガメの保全に貢献することが期待されています。

ウミガメのロストイヤーズ(Lost Years):孵化した仔ガメがどのように海洋を回遊し成長しているのか、その期間の生態研究はとても困難で、ウミガメ研究における最大の謎のひとつです。

写真・動画:奥山(STEL)、国営沖縄記念公園(海洋博公園) / 沖縄美ら海水族館

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~行動追跡調査を実施中です。